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2010.03.11
今日の中日新聞に載ってましたよね、これからは電子出版の世の中になって行くでしょうって。今後が不安なのは既存の出版業界だけではなく、そこから印刷の仕事を請けている印刷会社や、更に印刷会社へ紙を納入している紙屋さん、紙屋さんへ紙を卸している製紙会社さん・・・と関連業界は多数あります。自動車メーカーが風邪をひくと、関連企業が大変な事になるのと同じことですよね。
僕ら印刷会社の目線で将来どうなってゆくのか最近よく考えることがあります。当たるかどうか分かりませんが、以下は僕の予想です。
今の世の中で、「情報を伝える」為の印刷物はきっと無くなってゆくでしょう。新聞・雑誌・チラシ・広報誌。情報と言っても色々ありますが、例えば「記録」や「メッセージ」などは、紙に印刷した時点から、情報の鮮度が下がり始め、情報としての精度も下がってゆきます。その点からいけば「紙+インキ」は、とてもじゃないですが、「IT」に太刀打ち出来ずに出版業界みたいな事になってしまいますよね。これから僕らがやっていかなきゃいけないのは、「伝える」印刷物ではなく、そのものが「物理的機能」を持っている印刷物です。例えば綺麗な花を包むラッピング用紙、居酒屋でもらうクーポン券、ワインボトルに貼ってあるラベルなど。きっとこんな物は将来的に残ってゆくものですよね。だから今の内から「物理的機能」を紙にプラスできる印刷会社になってゆきたいものです。